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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

資料

神経芽細胞腫検査―尿の汚染防止についての検討

著者: 沼田公介1 楠井晴雄1 平田史朗1 澤田淳2

所属機関: 1大阪血清微生物研究所(奈良センター) 2京都府立医科大学小児科

ページ範囲:P.401 - P.404

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 神経芽細胞腫検査において細菌汚染によって尿中クレアチニン,VMAおよびHVA量が変化することを10名の乳幼児の尿を使って調べた.その結果,37℃で10日間保存した尿のクロマトグラムに未知ピークが出現した.また,クレアチニン分解菌を10名の尿に添加すると,37℃で10日目にクレアチニン,VMA,HVAが低下した.塩化ベンザルコニウム(尿中濃度0.5%)を尿に添加した結果,細菌による影響はなく,クロマトグラムにも変化はなかった.
 防腐剤付着濾紙を入れた採尿容器を考案した.測定機器に適した防腐剤を選択できるので,どの測定機器にも応用できるものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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