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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

資料

大阪空港検疫所で検出された毒素原性大腸菌について

著者: 川瀬英嗣1 大村寛造1 吉田昭夫1 南明宏1 肥留川仁志1 楠井善久1 中野康夫1 余明順2 有田美知子2 本田武司2 三輪谷俊夫2

所属機関: 1大阪空港検疫所 2大阪大学微生物病研究所

ページ範囲:P.405 - P.408

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 1989年7月から1990年6月までの1年間に大阪空港検疫所で検便を行った1646名についてETECの検出を試みた.結果は東南アジアで感染した者が大半で,毒素の産生事例数はそれぞれST単独産生株90名,LT単独産生株85名,LT-ST産生株42名,ST,LT,LT-STの複合感染事例13名であった.ETECの検出率は13.97%と他検出菌種に比べてかなり高い割合を占めており,ETECが依然として海外旅行者の主要な下痢起因菌となっていることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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