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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻4号

1991年04月発行

文献概要

資料

新しい末梢血液検査法Quantitative Buffy Coat Analysis〔QBO〕の有用性について

著者: 川田勉1 田中由美子1 小野仁1 池田正勝1 丹羽正治2 安藤泰彦2

所属機関: 1東海大学医学部付属病院中央臨床検査センター 2東海大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.418 - P.424

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 Quantitative Buffy Coat Analysis:QBCは緊急検査用に最近開発された簡易血球測定装置である.その測定原理は血液細胞成分を毛細管内で遠心分離し観察されるbuffy coat層を分離拡大させ各細胞成分を定量測定する.QBC法による血球測定の有用性の検討をした結果,従来法に比較して血球算定では同時再現性,希釈直線性に良好な成績で,顆粒球や単核球の比率も視算法とほぼ良好な相関が得られた.
 一部の血液疾患では,特定の測定項目に問題点は残るが簡便性,迅速性,微量性を併せ,QBC法は緊急検査およびベッドサイド検査に適した有用な検査機器と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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