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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻6号

1991年06月発行

文献概要

資料

HDL―コレステロール測定用沈殿試薬で沈殿が完全に起こらなかったIgA良性単クローン性免疫グロブリン増加症の一例

著者: 岡山直子1 網美代子1 西村千江1 宮村恵宣1 大庭雄三1 広重幸雄2

所属機関: 1山口大学医学部附属病院検査部 2山口大学第三内科

ページ範囲:P.661 - P.664

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 HDL―コレステロール沈殿法で測定中,完全な沈殿が得られず異常高値を呈した,脂質検査に著明な異常が認められない症例について原因を究明した.沈殿試薬の組成,濃度の変更を行うと,高濃度のリンタングステン酸ナトリウムに問題があり,塩化マグネシウムとの相互性が関係していた.その原因としては,患者の原疾患である単クローン性免疫グロブリンで増加していたIgAが沈殿を阻害していたと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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