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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻9号

1991年09月発行

文献概要

今月の主題 人工臓器とモニター検査 各論

人工膵臓

著者: 七里元亮1 上原昌哉1 橋口恭博1 福本哲久1

所属機関: 1熊本大学医学部代謝内科学講座

ページ範囲:P.943 - P.950

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 人工臓器は病める生体,すなわちフィードバック制御の乱れた生体と共同し,生体の恒常性を保ちうるシステムである必要がある.人工膵島は血糖連続測定値をインスリン治療に反映し,糖尿病患者の血糖値を自動的に最適制御する治療制御システムである.人工膵島操作時の注意点とともに,モニター検査として血糖制御状態の指標,ブドウ糖クランプ法によるインスリン感受性検索について述べた.
 人工膵島開発の初期の目的は,糖尿病患者の長期にわたる血糖制御と,その結果としての重大な合併症である細小血管合併症の発症,進展阻止にあり,今後,長期応用のためのシステムの小型化が必須となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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