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文献詳細

雑誌文献

臨床検査35巻9号

1991年09月発行

文献概要

研究

マイコプラズマ感染症における血清診断―capture-ELAによる抗マイコ-lgM,lgG抗体測定PHA,CF抗体測定との比較

著者: 武田史子1 田島マサ子1 冲永公江2

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部 2冲永クリニック

ページ範囲:P.999 - P.1003

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 Mycoplasma pneumoniae(M. pneumoniae)のP1蛋白に対するグロブリン分画別抗体をELA法で測定し,その特異性を比較検討し以下の成績を得た.①ELA-IgGMA(IgG)抗体に対し補体結合反応(CF抗体),受身凝集反応(PHA抗体)とも相関係数は0.80以上であった.②肺炎患者の急性期における抗体保有率はCF抗体は68.1%,PHA抗体は73.8%,ELA-IgM抗体は54.2%,IgG抗体は57.8%であった.一方,回復期ではCF抗体は100%,PHA抗体は94.3%,ELA-IgM抗体は95.7%,IgGMA抗体は97.5%であった.これらの成績からM. pneumoniae感染に対しELA抗体は血清診断として特異性の高いことが確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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