文献詳細
今月の主題 放射線障害
放射線障害の臨床検査
文献概要
放射線障害で組織診が施行されるのは,放射線治療に伴うものが大部分である.放射線治療中に生検を施行すると,放射線障害を増強させる危険性があるので,慎重に行うべきである.放射線治療効果の判定には,総線量と生検前の最終照射からの時間と1回線量を知ることが大切である.急性放射線障害は細胞再生系の組織の障害が主体であるため容易に修復する.血管・結合組織の障害で起こる慢性・晩発障害は臨床的に問題となる.〔臨床検査36(10):1081―1085,1992〕
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