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今月の主題 放射線障害 放射線障害の臨床検査
骨髄検査
著者: 鎌田七男1
所属機関: 1広島大学原爆放射能医学研究所血液学研究部門
ページ範囲:P.1087 - P.1092
文献購入ページに移動骨髄検査は線量の推定と骨髄細胞の形態的変化の観察に役だつ.障害の初期においては骨髄有核細胞数や骨髄細胞の分裂指数などより1~2Gy,3~4Gy,5Gy以上の各レベルで線量推定が可能であり,また,細胞形態観察から骨髄の状態を正確に把握できる.障害の晩期では骨髄細胞染色体異常率から線量の推定が可能であり,また前白血病状態や白血病移行のモニタリングとして骨髄検査は有用である.〔臨床検査36(10):1087-1092,1992〕
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