文献詳細
文献概要
TOPICS
ELISA法によるメイラード反応後期生成物の測定
著者: 七里元亮1 竹田晴生1 篠原守継1
所属機関: 1熊本大学代謝内科
ページ範囲:P.1152 - P.1153
文献購入ページに移動AGEの構造はいまだ不明のままであるが,最近AGE構造を認識する抗体が作られ,これを利用したenzyme-linked immunosorbent assays(ELISA)がいくつかの研究施設で行われるようになってきた.それに伴い,生体内にAGEが存在するか否かという問題についてもいくつかの研究施設からその報告がなされている(表1)1~6).本法はラジオ・アイソトープを用いることなく,高感度の測定が可能であるばかりでなく,そのほかにも種々の長所を有している.本法がAGEの検出にとって最も有力な手段となりえたのは,未知の抗原であっても,その特異的抗体を作製することによって測定系を確立しうる測定原理に基づいているためといえよう.
掲載誌情報