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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻10号

1992年10月発行

研究

成人病検診におけるペプシノゲン測定の意義と有用性

著者: 河邊博史1 斉藤郁夫1 関原敏郎1 永野志朗1

所属機関: 1慶應義塾大学保健管理センター

ページ範囲:P.1159 - P.1161

文献概要

 最近開発されたペプシノゲンのRIAキットを用い,成人病検診におけるペプシノゲン値と胃X線所見との関係を検討した.胃炎所見者のペプシノゲン1/II比は正常所見者に比べて有意に低く,またI/II比が3.0未満の者の胃炎所見の頻度(52.4%)は,3.0以上の者の胃炎所見の頻度(16.5%)に比べて有意に高かった.以上より,1/II比は胃炎所見者のスクリーニングには有用であったが,胃癌患者の早期発見にどれほど有用であるかについては,今後の経過観察が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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