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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻10号

1992年10月発行

文献概要

資料

画像解析を用いた核異型測定における基礎的検討―組織標本作製による影響について

著者: 池田聡1 石堂達也2 木村博1 宮国亨1 深沢徳行1 沢村和美1 本間恵美子1 井坂信之1 茂木高夫3

所属機関: 1土浦協同病院中央検査科病理検査室 2国立がんセンター中央病院内科 3筑波大学基礎医学系研究協力部

ページ範囲:P.1163 - P.1166

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 組織標本作製時における固定条件によってどの程度細胞収縮が認められるか,リンパ節濾胞中のリンパ球核面積を用いて検討した.切除から固定液に人れるまでの時間,ホルマリン濃度および固定時間の3つの条件をそれぞれ変えて測定した.それぞれの条件により核収縮に差が認められ,切除から固定液に人れるまでの時間が核収縮に最も有意であった.したがって,核面積の比較など画像解析を用いた検討を行う場合,まず核収縮に差のないことを確認する必要があると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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