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文献概要
今月の主題 免疫不全症 総説
AIDSの疫学と臨床
著者: 松本孝夫1
所属機関: 1順天堂大学医学部内科
ページ範囲:P.1207 - P.1211
文献購入ページに移動 HIV感染症はその存在が知られて10年余りの間にほぼ全世界に広がり,WHOへの報告の集計では累積患者数は50万人を突破した.感染者は1,000万~1,500万人とも推定される.感染要因,男女差など,地域により異なるパターンを示すが,いずれにおいても通常の異性間の性(行為)感染症としての比重がより高くなると思われる.
臨床面では,この感染症の自然歴がかなり明らかとなったが,感染者の発病率は最終的にはきわめて高いと思われる.しかし抗HIV薬のあるものは明らかに発症を遅らせ,また延命効果も確認されており,徐々にではあるが治療研究の成果も示されつつある.〔臨床検査36(12):1207-1211,1992〕
臨床面では,この感染症の自然歴がかなり明らかとなったが,感染者の発病率は最終的にはきわめて高いと思われる.しかし抗HIV薬のあるものは明らかに発症を遅らせ,また延命効果も確認されており,徐々にではあるが治療研究の成果も示されつつある.〔臨床検査36(12):1207-1211,1992〕
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