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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻12号

1992年11月発行

文献概要

トピックス

副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)とカルシウム代謝

著者: 後藤昌久1 石田均1 清野裕1

所属機関: 1京都大学臨床代謝栄養学

ページ範囲:P.1257 - P.1259

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 1.はじめに
 生体内には約1,000gのカルシウムが存在し,そのうち99%は骨に,0.9%は細胞内に,0.1%は細胞外液中にあることが知られている.血清カルシウム濃度を約8~10mg/dlの狭い範囲に調節するカルシウム代謝調節機構は,副甲状腺ホルモン(PTH),カルシトニン,ならびに活性型ビタミンDの1,25―ジヒドロキシビタミンDの3種のホルモンから構成されると考えられているが,さらに最近,悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症を惹起する液性因子として副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)が発見され1),新たな第4のカルシウム代謝調節ホルモンとしての可能性が注目されている.本稿ではPTHrPについて最新の知見を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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