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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻13号

1992年12月発行

文献概要

今月の主題 溶血性尿毒症症候群(HUS) 総説

Vero毒素研究の現状

著者: 竹田美文1

所属機関: 1京都大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.1323 - P.1328

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Vero毒素は,大きく分けてVT1とVT2の2種類があり,そのうちVT2には類似した構造を持つ少なくとも4種類のvariantが報告されている.VT1はShzgella dysenteriae1が産生する志賀毒素と遺伝子の塩基配列がまったく同一であり,VT2familyは志賀毒素と約50~60%の相同性がある.したがってVero毒素は志賀毒素様毒素と呼ばれる.Vero毒素の分子レベルの作用機構はよくわかっているが,HUSなどの臨床症状との関連性は未解決である.〔臨床検査36(13):1323-1328,1992〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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