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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻13号

1992年12月発行

文献概要

今月の主題 溶血性尿毒症症候群(HUS) 技術解説

血中遊離ヘモグロビンの定量法

著者: 金森由朗1 永友緑2

所属機関: 1山田赤十字病院呼吸器外科,心臓血管外科 2(株)ミドリ十字研究開発本部

ページ範囲:P.1350 - P.1354

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通常,ヘモグロビンは赤血球内にあるが赤血球の分解によって遊離ヘモグロビンが生じる.遊離ヘモグロビンは速やかに処理され血漿中には非常に微量しか存在せず通常臨床的には問題となることはない.しかし体外循環,熱傷などにより大量に溶血すると腎障害を引き起こすことがある.血中遊離ヘモグロビンを測定するに当たっては総遊離ヘモグロビンと,ハプトグロビンと結合していない遊離ヘモグロビンとを区別して扱う必要があり,前者の測定法として基本となるシアンメトヘモグロビン法と現在一般に行われているTMB法を,後者の測定法としてELISA法を紹介する.〔臨床検査36(13)1350-1354,1992〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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