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痴呆症の診断に眼球運動の検査
著者: 藤井充1 深津亮1 高畑直彦1 山田光穂2
所属機関: 1札幌医科大学神経精神医学教室 2ATR視聴覚機構研究所
ページ範囲:P.1377 - P.1379
文献購入ページに移動一方,ADの臨床像の背景をなす大脳の責任病変部位は,核医学診断法などの画像診断,神経心理学的検査などから頭頂葉を中心とした後方連合野であることが明らかにされてきた.頭頂葉を中心とした脳領域は視覚情報の統合処理に重要な脳部位であり,同領域が障害されるADでは種々の視覚認知障害が出現することに着目して,視覚構成課題を遂行している時の注視運動を新しく開発された眼球運動分析装置,頭部運動検出装置などを用いて解析してきた.その結果ADに特徴的ないくつかの新しい所見が認められた.以下にその研究の概要を記す.
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