icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査 技術解説

ビタミンAの測定

著者: 須原聡1 金井正光1

所属機関: 1信州大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.235 - P.239

文献購入ページに移動
 ビタミンA (レチノール)の多彩な生理活性のうち視覚サイクルと生殖機能への関与はレチノールに特異的であるが,より一般的な成長や細胞分化の調節などはレチノールとレチノイン酸に共通の作用である.1970年代後半からの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の進歩はレチノイドの測定に大きな進歩をもたらした.天然のレチノイドのみならず合成レチノイド,各種異性体の測定までも行われている.またレチノイドの制癌作用,分子レベルでのレチノイドの作用機序が明らかになってきており,レチノイドの研究がますます盛んになってきている.本稿では血中レチノイドの測定について解説した.またレチノールの運搬蛋白であるレチノール結合蛋白についても簡略に述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?