icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査 技術解説

ビタミンB12の測定

著者: 田中信夫12

所属機関: 1新潟県津南町立津南病院 2東京慈恵会医科大学青戸病院内科

ページ範囲:P.256 - P.260

文献購入ページに移動
 ビタミンB12(B12)は造血ビタミンの一種として知られ,B12欠乏は骨髄造血細胞の核酸合成障害をきたし,巨赤芽球性貧血を発症する.
 他方,急性骨髄性白血病(M2),急性前骨髄球性白血病(M3),慢性骨髄性白血病(CML),真性多血症(PV),および肝細胞障害時には,血中B12は異常高値を示し,それぞれの臨床診断に有意義である.
 B12の測定は従来微生物学的定量法(バイオアッセイ)が使用されていたが,近年,アイソトープの臨床応用によりアイソトープ法(ラジオアッセイ)が普及し,その臨床的有用性が報告されているが,バイオアッセイはその感度が高く,なお捨てがたい方法として再認識されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら