文献詳細
文献概要
今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査 話題
ビタミンAと発生分化
著者: 野地澄晴1 谷口茂彦1
所属機関: 1岡山大学歯学部口腔生化学教室
ページ範囲:P.280 - P.281
文献購入ページに移動1.はじめに
ビタミンA誘導体のビタミンA酸であるレチノイン酸を,アフリカツメガエルやマウスの発生初期に作用させると,特に,頭部において顕著な奇形が生じ,ニワトリ肢芽に作用させると重複肢が生じることが知られている.また,両生類の四肢切断後の再生時にレチノイン酸処理を行うと,本来再生すべき部分よりも近位の構造が生じることも知られている.このようなレチノイン酸活性について,分子レベルでのメカニズムが少しずつ解明されている.
ビタミンA誘導体のビタミンA酸であるレチノイン酸を,アフリカツメガエルやマウスの発生初期に作用させると,特に,頭部において顕著な奇形が生じ,ニワトリ肢芽に作用させると重複肢が生じることが知られている.また,両生類の四肢切断後の再生時にレチノイン酸処理を行うと,本来再生すべき部分よりも近位の構造が生じることも知られている.このようなレチノイン酸活性について,分子レベルでのメカニズムが少しずつ解明されている.
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