文献詳細
文献概要
今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査 話題
脳機能とビタミン
著者: 直井信1
所属機関: 1名古屋工業大学保健体育教室
ページ範囲:P.282 - P.283
文献購入ページに移動1.はじめに
ヒトの脳の機能とビタミンの関連に関して従来の研究の焦点は補酵素としてのビタミンが全身の代謝に影響し2次的に脳機能に及ぶ作用が中心であった.ビタミン欠乏症での精神神経症状がその1例である.しかし最近ビタミンと脳の機能に関し抗酸化剤としての直接の作用が話題となっている.抗酸化剤としてビタミンを予防と治療に用いるという考えは脳の神経細胞の老化と変性にフリーラジカルと活性酸素種が関与しているとの説による.この"話題"ではまずこの神経細胞の変性に関する最近の知見を紹介しビタミンの効果につき論じる.
ヒトの脳の機能とビタミンの関連に関して従来の研究の焦点は補酵素としてのビタミンが全身の代謝に影響し2次的に脳機能に及ぶ作用が中心であった.ビタミン欠乏症での精神神経症状がその1例である.しかし最近ビタミンと脳の機能に関し抗酸化剤としての直接の作用が話題となっている.抗酸化剤としてビタミンを予防と治療に用いるという考えは脳の神経細胞の老化と変性にフリーラジカルと活性酸素種が関与しているとの説による.この"話題"ではまずこの神経細胞の変性に関する最近の知見を紹介しビタミンの効果につき論じる.
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