icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻3号

1992年03月発行

文献概要

今月の主題 ビタミンをめぐる臨床検査 話題

ビタミンと老化

著者: 藤田拓男1

所属機関: 1国立療養所兵庫中央病院

ページ範囲:P.284 - P.285

文献購入ページに移動
1.はじめに
 老化は,①すべての人に例外なく起こり,②不可逆的で一度進んだら後戻りせず,③休まずに絶えず進行し,また,④有害な現象である.いくら長生きをしても125歳を超える人はほとんどないことからみても,生まれつき寿命は大体決まっているように,老化は遺伝子によって大枠が決まっている.しかしながら一方では,環境因子がいろいろな影響を与えうることは日常の経験によってよく知られている.その中でも,もっとも重要なものは,栄養因子であり,さらに微量かつ強力な栄養成分がビタミンである.したがって,ビタミンは老化の過程になんらかの影響を与えうることはいうまでもない.ビタミンの老化に対する影響は必要量を確実に摂取しているか否か,薬剤として大量に使って効果があるか否か,すなわち生理的な面と薬理的な面に分けられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?