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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻3号

1992年03月発行

文献概要

トピックス

HPLCによる脳内物質の検出

著者: 高井信治1

所属機関: 1東京大学生産技術研究所

ページ範囲:P.309 - P.310

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 人の脳内における種々の代謝や病態の情報を得るため,今までにいろいろな方法で診断が行われてきた.特に近時はX線CTやMRIを用いて微細な部分に至るまで画像として表すことができるようになったが,物質を直接計測して,病態の診断を行うことについては前者ほど一般化されていない.
 このもっとも大きな理由の1つにサンプルの採取の問題がある.現在の医療で脳内からサンプルをルーチンで得ることは不可能に近い.そこで,少しでも脳の変化を物質情報として得るために,HPLCを用いる方法が検討されている.サンプルは脳の情報を比較的多く持っており採取も脳内ほど困難でない脳脊髄液が用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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