臨床検査36巻3号

1992年03月発行

資料

クラミジア抗原検出キットIDEIA CHLAMYDIAの男性尿試料を用いての評価

著者： 甲田雅一¹ 佐久間涼子¹ 熊谷郁子¹ 小林準一¹ 福原淳子¹ 松崎廣子¹ 畑弘道² 坂本克輔² 日下正章² 高砂雅一²

所属機関： ¹東京警察病院中央検査第一部 ²東京警察病院泌尿器科

ページ範囲：P.321 - P.325

　モノクローナル抗体を用いたChlamydia抗原検出用キットであるIDEIA CHLAMYDIA（IDEIA）の評価を男性尿試料を用いて行った．IDEIAを用いた尿道分泌物と尿からのChlamydia抗原検出率の比較検討では，尿のほうが高い陽性率が得られ，尿を用いたChlamydia抗原検出は，臨床的にも有意義であると考えられた．IDEIA陽性例のうち，尿道分泌物と尿のOD値に有意な差がみられた症例も存在したが，その差は疾患とは無関係であると思われた．