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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻4号

1992年04月発行

文献概要

TOPICS

慢性腎不全患者における血清フランカルボン酸

著者: 丹羽利充1

所属機関: 1名古屋大学分院内科

ページ範囲:P.419 - P.421

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 筆者ら1~3)は,3-カルボキシ-4-メチル-5-プロピル-2-フランプロピオン酸(CMPF)が血清アルブミンと約98%結合して腎不全患者血清中に著明に増加しており,通常の血液透析ではまったく除去されないことを明らかにした(血液透析前の血清CMPF濃度:平均4.1mg/dl,血液透析後:平均4.8mg/dl,正常値:平均0.36mg/dl).そのため血液透析期間が長くなると体内に蓄積し,血清濃度が高くなることを認めた.
 CMPFは血清アルブミンと結合しているため,透析液中へのアルブミンの漏出を伴う連続携行式腹膜透析(CAPD)ではある程度除去される.このためCAPD患者では血液透析患者に比較して血清濃度が有意に低値を示す(CAPD患者の血清CMPF濃度:平均1.3mg/dl)3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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