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ホルマリン固定パラフィン切片に有効な抗サイトケラチン抗体の検討
著者: 近藤恵美子1 角浜千賀子1
所属機関: 1東北大学医学部病理学第一講座
ページ範囲:P.429 - P.434
文献購入ページに移動 ホルマリン固定パラフィン切片に使用可能な3社7種の抗サイトケラチン抗体(DAKO社:A 575, Z 622, M 717, M 772, M 821/Immunotech社:KL-1/Labsystems社:PKK-1)を用いて,正常組織,および癌における染色性の比較,および診断への有効性を検討した.今回の結果ではKL-1がもっとも優れ,ほとんどの上皮細胞.癌に鮮明で安定した染色性を示した.しかし,一部の未分化癌などにおいて陰性から偽陽性を示すことより,KL-1単独ではなく,Z 622,またはM 821などとの併用がより確実な鑑別診断が可能となることがわかった.
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