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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患と検査 総説

炎症性大腸疾患と免疫異常

著者: 日比紀文14 岩男泰2 大原信3 渡辺守3 土屋雅春3

所属機関: 1慶應がんセンター 2東京都立大塚病院内科 3慶應義塾大学医学部消化器内科 4慶應義塾大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.469 - P.472

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 免疫異常がその病態に関与する炎症性大腸疾患には潰瘍性大腸炎とクローン病が挙げられるが,その内容は大きく異なる.大腸粘膜が選択的に侵される潰瘍性大腸炎では,T細胞系の機能異常があり,自己抗体である抗大腸抗体を介した抗体依存性細胞障害機序が関与している.一方,クローン病では組織学的に非乾酪性肉芽腫を特徴とし,単球・マクロファージ系細胞の活性化,機能異常が認められ,単球からの活性酸素産生の亢進,免疫抑制因子の産生などが病態にかかわっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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