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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患と検査 総説

腸内細菌叢と疾患

著者: 本田武司1 田中隆一郎2

所属機関: 1大阪大学微生物病研究所細菌血清学部門 2(株)ヤクルト中央研究所

ページ範囲:P.473 - P.479

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 腸内細菌叢(腸内フローラ)が,生体に様々な影響を与えていることが明らかになってきている.腸内フローラの一部は発癌や老化にかかわる可能性が考えられ,"悪玉(有害)菌"としての側面が認められる一方,一部のものは,ビタミンの合成をはじめ,腸管感染原因菌の増殖阻止作用,胆汁酸などの代謝や免疫賦活作用などを発揮し,"善玉(有用)菌"としての側面も認められてきている.後者の有用菌は,probioticsという観点から積極的に治療・予防に使われだしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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