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今月の主題 大腸疾患と検査 解説
大腸粘膜のイオン輸送
著者: 奥野優1 中西孝至1 清原達也1
所属機関: 1大阪大学医学部内科学第二教室
ページ範囲:P.513 - P.517
文献購入ページに移動 大腸では,粘膜のイオン輸送に伴い1日に約1.5lの水が吸収されている.大腸全体としてはNa+,Cl―の吸収,K+,HCO3―の分泌が行われている.イオン能動輸送の基本的過程として①Na+の起電性吸収,②NaClの共役輸送,③Cl―とHCO3―の交換輸送,④Cl―の起電性分泌がある.粘膜イオン輸送の調節には神経性,パラクリン性,体液性,さらに管腔からの種々の因子が関与している.
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