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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻5号

1992年05月発行

文献概要

今月の主題 大腸疾患と検査 解説

大腸癌と遺伝子変化

著者: 井藤久雄1 田原榮一1

所属機関: 1広島大学医学部病理学第一教室

ページ範囲:P.518 - P.521

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 正常大腸粘膜から腺腫を経て大腸癌が発生する過程においては染色体5q (APC遺伝子)の欠失,K-rasの点突然変異さらに18q (DCC遺伝子),17p (p53遺伝子)の欠失が蓄積される.家族性大腸腺腫症ではAPC遺伝子変異が優性遺伝するため,大腸粘膜は生下時から増殖活性状態にある.K-ras点突然変異は浸潤癌よりも高異型度腺腫において頻度が高い.K-rtzs点突然変異からみる限り,de novo癌は60%以上と見積もられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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