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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻5号

1992年05月発行

文献概要

研究

胆汁細胞診―日常検査における問題点

著者: 小林省二1 荻野哲朗2 舩本康申2 岸田不二夫2 河野幸治2 沖野毅1 平川栄一郎1 羽場礼次1

所属機関: 1香川医科大学病理学第一講座 2香川医科大学附属病院病理部

ページ範囲:P.545 - P.549

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 249症例の胆汁細胞診のうち悪性腫瘍の組織診断のついている62症例,121検体について診断の正確さについての再検討を行った.
 再検討の結果,陰性と疑陽性が減少し陽性判定が増加した.胆汁中にみられる癌細胞は基本的には他臓器の所見と同じではあるが,①腫瘍細胞が他臓器に比べて小型である場合が多い.②腫瘍細胞が細胞集塊を作らず散在性に現れやすい.③胆汁,膵液のために細胞の変性が起こりやすい.特に①と②が同時にみられると陽性が疑陽性にされる傾向があった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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