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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻6号

1992年06月発行

文献概要

今月の主題 循環生理機能検査の進歩 心エコー図―最近の話題

血管内および心腔内エコー法

著者: 森内正人1 斉藤穎1 谷川直1 鎌田智彦1

所属機関: 1日本大学医学部第二内科

ページ範囲:P.641 - P.644

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新たに登場した侵襲的エコー法である血管内および心腔内エコー法は,極小高周波トランスデューサーが装着されたカテーテルを血管内ならびに心腔内に挿入し,血管と心臓を内部から観察する方法である.これらにより従来の血管造影法では知りえなかった詳細な血管壁情報が把握できるようになり,また経胸壁心エコー法では得られない極めて鮮明なエコー画像が採取されるようになった.特に前者は動脈硬化の診断と治療効果の判定に飛躍的な進歩をもたらしつつあり,後者は心筋虚血時の壁運動異常の検出における有用性が指摘されている.両者とも今後さらに広く用いられ種々の心・血管疾患の診断に威力を発揮するものと期待される.臨床検査36:641-644, 1992

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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