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文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻9号

1992年09月発行

研究

血中総分岐鎖アミノ酸濃度測定の糖尿病における臨床的意義―酵素法を用いた検討

著者: 中恵一1 下條信雄1 奥田清1

所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1033 - P.1038

文献概要

 分岐鎖アミノ酸(ロイシン,イソロイシン,バリン)の血中総量を測定する方法として最近開発された酵素法を追試検討した.この結果,3種のアミノ酸に対し特異性が高く,再現性にも優れた信頼性のある測定法であることがわかった.そこで,本法を用い,健常値を求めたところ血中総BCAA濃度として210~570μmol/lで,男性が女性に比し高値を示した.また,血中BCAA濃度はインスリンの作用により低値となり,その欠乏状態,すなわち糖尿病では血中BCAA濃度が上昇することを実験動物で明らかにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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