icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査36巻9号

1992年09月発行

文献概要

研究

18FDGポジトロンCTを用いた虚血心筋蘇生能の定量的評価―糖負荷と空腹時の比較

著者: 森反俊幸1 斎藤正男1 大嶽達2 佐々木康人2 横山郁夫3 杉本恒明3

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設 2東京大学医学部放射線科 3東京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1039 - P.1042

文献購入ページに移動
 虚血性心疾患患者を対象に空腹,糖負荷時でFDG-PETを施行し,心筋収縮エネルギーのうちグルコースに依存する割合を求めて心筋蘇生能の定量的評価を試みた.正常心筋でグルコース依存度は空腹時16%,糖負荷時85%であるが,蘇生能の保たれている虚血心筋では空腹時に高く,糖負荷時に低くなる.また空腹時にグルコース依存度が正常値でも糖負荷時に低い場合は心筋蘇生能の低下を意味し,心筋蘇生能の判定には空腹,糖負荷時の比較が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?