文献詳細
今月の主題 HCV
技術解説
文献概要
C型肝炎ウイルスには少なくとも11種題のゲノタイプが存在することが報告されており,日本にはそのうち5種類が存在すると考えられる.PCRを利用し,約90%の症例でゲノタイプが決定できる.日本で約70%を占めているII (K1)型はインターフェロン治療に対して抵抗性であるが,マイナーなゲノタイプであるIII (K2a),IV (K2b)型では強力な治療を行えばほとんどの症例が治癒すると考えられる.I (Pt)型,V (Tr)型は日本ではまれなゲノタイプであり,Tr (V)型の症例もインターフェロン治療に対する反応性が良好であった.〔臨床検査37(10): 1085-1090, 1993〕
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