icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻10号

1993年10月発行

文献概要

今月の主題 HCV 技術解説

HCVのゲノタイプ解析

著者: 茶山一彰1 熊田博光1

所属機関: 1虎の門病院消化器科

ページ範囲:P.1085 - P.1090

文献購入ページに移動
 C型肝炎ウイルスには少なくとも11種題のゲノタイプが存在することが報告されており,日本にはそのうち5種類が存在すると考えられる.PCRを利用し,約90%の症例でゲノタイプが決定できる.日本で約70%を占めているII (K1)型はインターフェロン治療に対して抵抗性であるが,マイナーなゲノタイプであるIII (K2a),IV (K2b)型では強力な治療を行えばほとんどの症例が治癒すると考えられる.I (Pt)型,V (Tr)型は日本ではまれなゲノタイプであり,Tr (V)型の症例もインターフェロン治療に対する反応性が良好であった.〔臨床検査37(10): 1085-1090, 1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?