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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻10号

1993年10月発行

今月の主題 HCV

病態解説

C型慢性肝炎と肝組織像

著者: 内田俊和1

所属機関: 1日本大学医学部病理学第1講座

ページ範囲:P.1099 - P.1104

文献概要

 C型肝炎の基本像は壊死炎症反応で,肝細胞の壊死部にリンパ球が浸潤している.宿主の感染リンパ球がウイルス抗原を標的とし,肝細胞ごとウイルスを排除している像である.この基本像はB型肝炎と同一で,量的に異なるのみである.C型肝炎ウイルスのコア抗原は肝細胞の細胞質にびまん性,あるいは限局性に局在し,核は常に陰性である.C型肝炎に対するインターフェロン治療の効果は,肝病変の進行度とともに門脈域輪部の破壊程度が成否の鍵となる.〔臨床検査37(10):1099-llO4, 1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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