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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻10号

1993年10月発行

文献概要

研究

近赤外拡散反射分光法による新生児,乳児の便中総脂肪量の測定

著者: 山内芳忠12 山内逸郎1 真神鈴子2 村上元正2 國中泉3

所属機関: 1国立岡山病院小児医療センター小児科 2国立岡山病院臨床研究部 3ブラン・ルーベ株式会社

ページ範囲:P.1151 - P.1153

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 新生児,乳児の便を対象に近赤外分光分析法の便中総脂肪測定への応用について検討した.まず30例の便を用いて近赤外分光分析法による便中総脂肪量算出のための重回帰式を求め,次いで別の便46例についてこの重回帰式により予測総脂肪量を求め従来の手分析法で得た測定値と比較した.両者の測定値は良好な相関(r=0.916, p<0.001, n=46)を示し,標準誤差も±20.3mg/gで,ほぼ満足のいく測定値が得られることが判明した.10検体について反復測定した際の同時再現性と日差再現性は変動係数で10%以下であった.近赤外分光分析法は新しい臨床検査法として,今後の臨床応用が期待される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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