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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻11号

1993年10月発行

文献概要

特集 ロボティクスと臨床検査 Ⅱ.センシング

6.生物的センシング

著者: 相澤益男1

所属機関: 1東京工業大学生命理工学部生物工学科

ページ範囲:P.58 - P.61

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はじめに
 生物的センシングは,①生体物質を利用したバイオセンサ,②生体計測用センサ,および③感覚機構をシミュレートしたセンシングシステムなどを広く包含する.診断技術にはこれら多種多様な生物センシングが応用されており,その応用展開はますます多様化してきた.ニーズは増大する一方であるが,研究開発の対応が遅れている.
 バイオセンサが広く認知されるようになったのは1980年代に入ってからである.そしてこの10年間,バイオセンサの研究開発はめざましい進展を遂げた.バイオセンサの先駆けともなった酵素センサは1970年代半ばに実用段階に達し,reagentless analysisの幕を切り,その後も順調に伸びて不動の位置を確保している.しかし,1980年代に入ってからの酵素センサの画期的な進展は,spot analysisのためのディスポーザブルな酵素センサの実現である.ディスポーザブルにするために,酵素センサの作製に革新的変革が行われた.これらの革新技術は酵素センサの発展に新しい道を拓くことにもなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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