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特集 ロボティクスと臨床検査 Ⅲ.情報処理
2.信頼性保証のためのロジックチェック
著者: 細萱茂実1 久米章司1
所属機関: 1山梨医科大学附属病院検査部 2山梨医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.69 - P.73
文献購入ページに移動臨床検査の目的は,疾病の診断,治療経過の観察,予後判定,健康管理などに有用な客観的生体情報を提供することにある.検査データがこれら本来の目的に沿って機能するためには,検査値の正確さや精密さなどの信頼性,時間的要因としての迅速性や適時性,被検者への低負荷,簡便性,安全性,低コストなど多面的な特性を保証する必要がある.なかでも,信頼性の保証は病態把握に直結する最も基本的かつ重要な要因である。一方,近年の臨床検査はその質・量ともに著しく増大化しており,大量・迅速な処理を目指し,大型自動分析装置や情報処理システムなどを積極的に駆使する状況にある.これら臨床検査システムにおいては,検査データの信頼性を保証するための,一定の理論に基づいたチェック機構の確立が不可欠となる,ここでは,臨床検査の処理過程に沿って,各段階におけるチェックロジックを整理する.
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