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特集 ロボティクスと臨床検査 Ⅳ.検体搬送システム 1. 開発のフィロソフィ
3)東亜医用電子(株)
著者: 林正好1 稲垣明1
所属機関: 1東亞医用電子(株)システム事業推進室
ページ範囲:P.114 - P.116
文献購入ページに移動臨床検査における搬送システムの導入は,近年飛躍的に伸びている.これは搬送システムを導入することにより,検査の合理化・省力化および経済的なメリットが評価されていることによる.なかでも血液検査における搬送システム1)は,血液の遠心分離などの操作が不要なことからコンパクトなシステム構築ができること,またクローズ方式での測定が可能なことからバイオハザード対策としても有効であるため,現在国内外の数多くの施設2~4)で検討され導入されている.
われわれメーカは,システム商品の開発にあたり,現時点のユーザニーズを反映するだけでなく,長期的な展望を立て設計を進めた.まず,検査室のシステム構築の真の目的は何であるかを明らかにし,その目的達成のための血液検査システムとしてのアプローチを試みた.ここに,現在の搬送システムについての基本的な考え方を述べるとともに,今後の方向性についての考察を加えたい.
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