文献詳細
文献概要
今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査 技術解説
造血幹細胞の同定
著者: 池淵研二1
所属機関: 1東京大学医科学研究所輸血部
ページ範囲:P.1197 - P.1202
文献購入ページに移動 造血幹細胞の有する生物学的特性である多能性,細胞周期上の位置(Go期),自己複製能を用いた同定法が,in vitroコロニー形成法,長期骨髄培養法,表面マーカー解析などで考案されている.ヒトでは幹細胞の長期骨髄再構築能をみるアッセイ系は難しく,まさに骨髄移植治療そのものであり,できるだけ近似したアッセイ系の開発が必要である.また臨床応用を考えた場合,アッセイ系の迅速さが要求されるだろう.〔臨床検査37(12):1197-1202,1993〕
掲載誌情報