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今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査 技術解説
フローサイトメトリー法による造血因子受容体の同定
著者: 北村聖1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.1211 - P.1216
文献購入ページに移動 多くの造血因子受容体遺伝子が単離され,蛋白の構造や生体内での発現,シグナル伝達などが明らかにされている.エリスロポエチンと顆粒球コロニー刺激因子の受容体,stem cell factorの受容体について概説し,臨床検査としての造血因子受容体解析の可能性を述べた.造血因子受容体発現の解析は細胞表面機能分子解析のモデルとなると考えられ,基礎的知見の集積とともに簡便な手段の開発が待たれる.〔臨床検査 37(12):1211-1216,1993〕
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