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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻12号

1993年11月発行

文献概要

今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査 技術解説

血小板膜マイクロパーティクルの検出とその意義

著者: 野村昌作1

所属機関: 1関西医科大学内科学第一講座

ページ範囲:P.1221 - P.1226

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 血小板由来マイクロパーティクル(PMP)は,血小板の活性化に伴って,血小板表面から放出される.その生成のメカニズムには,細胞内カルシウムの動員と,いくつかのプロテインキナーゼが関与していると考えられる.PMPの構造は,血小板表面の膜糖蛋自であるGP Ⅱb/ⅢaやGP Ⅰb以外に,α顆粒膜の構成成分であるGMP-140なども含んでいる.また,活性化凝固因子であるFVaやFⅧの結合部位も存在しており,PMPは,血小板プロコアグラント活性の主体であると考えられている.したがって,凝固能の亢進している各種疾患では,PMPがその臨床病態に深く関与している可能性がある.〔臨床検査37(12):1221-1226,1993〕

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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