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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻12号

1993年11月発行

文献概要

今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査 話題

Y染色体のDNA同定

著者: 森茂久1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.1248 - P.1249

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1.Y染色DNA検出法
 現在用いられているY染色体DNAの検出方法としてPCR (polymerase chain reaction)法,FISH (fluorescence in situ hybridization)法がある.PCRはご存じの方も多いと思われるので,方法論などについては解説書に譲る.FISHはDNAをビオチンで標識し,染色体DNAとのハイブリダイゼーション後ビオチンに親和性の高いアビジンFITC(フルオレスセイン・イソチオシアネート)で処理し,FITCを蛍光波長で発色させ,その部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法である1).現在PCR, FISHを用いたY染色体DNAの検出は商業ベースでも行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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