文献詳細
文献概要
今月の主題 血液疾患をめぐる新しい検査 話題
Y染色体のDNA同定
著者: 森茂久1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科
ページ範囲:P.1248 - P.1249
文献購入ページに移動1.Y染色DNA検出法
現在用いられているY染色体DNAの検出方法としてPCR (polymerase chain reaction)法,FISH (fluorescence in situ hybridization)法がある.PCRはご存じの方も多いと思われるので,方法論などについては解説書に譲る.FISHはDNAをビオチンで標識し,染色体DNAとのハイブリダイゼーション後ビオチンに親和性の高いアビジンFITC(フルオレスセイン・イソチオシアネート)で処理し,FITCを蛍光波長で発色させ,その部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法である1).現在PCR, FISHを用いたY染色体DNAの検出は商業ベースでも行われている.
現在用いられているY染色体DNAの検出方法としてPCR (polymerase chain reaction)法,FISH (fluorescence in situ hybridization)法がある.PCRはご存じの方も多いと思われるので,方法論などについては解説書に譲る.FISHはDNAをビオチンで標識し,染色体DNAとのハイブリダイゼーション後ビオチンに親和性の高いアビジンFITC(フルオレスセイン・イソチオシアネート)で処理し,FITCを蛍光波長で発色させ,その部位を染色体上のシグナルとして蛍光顕微鏡下で検出する方法である1).現在PCR, FISHを用いたY染色体DNAの検出は商業ベースでも行われている.
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