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G蛋白質によるセカンドメッセンジャー生成酵素の調節機構
著者: 堅田利明1
所属機関: 1東京大学薬学部生理化学教室
ページ範囲:P.1257 - P.1258
文献購入ページに移動 細胞における種々の情報の伝達経路に,GTPまたはGDPと結合するGTP結合蛋白質ファミリーが介在しているが1),ホルモンや神経伝達物質などの細胞膜受容体とセカンドメッセンジャー生成酵素あるいはイオンチャネルとの間で伝達器として機能する一群のファミリーを特にG蛋白質と称している.G蛋白質はα,β,γと呼ばれるサブユニットからなる三量体で,ヌクレオチドとの結合部位はαサブユニットに存在する.動物細胞には,alternative splicingによる差異も含めて4種のGs,3種のGl,2種のG0,2種のGt,Golf,Ggust,Gz(Gx),Gqサブファミリー(Gq,G11,G14,G16)などのαサブユニットが存在する.
図1に示すように,G蛋白質は,次のようなサイクルにより受容体と効果器分子との間で共役因子として機能している.
図1に示すように,G蛋白質は,次のようなサイクルにより受容体と効果器分子との間で共役因子として機能している.
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