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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻13号

1993年12月発行

文献概要

今月の主題 眼科画像検査―最近の進歩 話題

視神経所見と緑内障診断

著者: 富田剛司1 北澤克明1

所属機関: 1岐阜大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.1351 - P.1353

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1.はじめに
 緑内障は,無治療で放置すれば,最終的に回復不可能な視機能の異常(視野欠損とそれに続く視力障害)をきたし失明に至る.眼科学的に最も重要な疾患の1つである.近年,緑内障は比較的発生頻度の高いことが世界的に知られるようになってきており,わが国では約30人に1人の割合で見られることが判明している.緑内障は,今や先進国では糖尿病網膜症に次ぐ失明原因となりつつある.
 しかしながら,緑内障の多くを占めるいわゆる単性緑内障(原発開放隅角緑内障)は,初期には自覚症状はほとんどなく,疾病が進行して末期段階になり初めて視力障害などに気づく場合が少なくない.そのため,緑内障においては,早期発見が重要であり,無自覚症状期におけるスクリーニングが最近の緑内障診断の重要なテーマの1つとなっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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