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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻13号

1993年12月発行

文献概要

今月の主題 眼科画像検査―最近の進歩 話題

レーザーフレアー・セルメーター

著者: 大鹿哲郎1

所属機関: 1東京厚生年金病院眼科

ページ範囲:P.1367 - P.1369

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1.はじめに
 眼球の中の,角膜・虹彩・水晶体で囲まれた空間(前房,図1)は,房水と呼ばれる液体で満たされている.この房水は通常透明で,眼の中に入った光が通っていく光路の役割と,眼内の組織に栄養を運ぶ媒介の役割を果たしている.眼の中に炎症が起きて房水が混濁してしまうと,房水はこれらの役割を果たすことができなくなり,眼内の環境は重大な影響を受ける.
 房水がどれだけ透明であるか,あるいは濁っているかということは,眼内の生理学的な健全性を示す重要な指標である.臨床的にも,細隙灯顕微鏡で房水の透明度を判定することは,眼科検査の基本中の基本である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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