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横紋筋肉腫の遺伝子診断―MyoD1とミオゲニン
著者: 細井創1 澤田淳1
所属機関: 1京都府立医科大学小児科学
ページ範囲:P.1381 - P.1383
文献購入ページに移動 悪性腫瘍の正確な病理診断は,治療方針の決定や予後の推測に必須である.横紋筋肉腫(rhab-domyosarcoma;RMS)もその例外ではない.
RMSは,小児で最も頻度の高い軟部悪性腫瘍である.骨格筋細胞に由来する腫瘍と考えられているが,骨格筋の存在しない身体部位(腸管,膀胱など)にも発生し,組織学的に特徴の乏しい“小円形細胞型腫瘍”に分類されることから,神経芽腫,Ewing肉腫,リンパ腫など,ほかの小児期に発生する小円形細胞型腫瘍との鑑別が困難なことがある.
RMSは,小児で最も頻度の高い軟部悪性腫瘍である.骨格筋細胞に由来する腫瘍と考えられているが,骨格筋の存在しない身体部位(腸管,膀胱など)にも発生し,組織学的に特徴の乏しい“小円形細胞型腫瘍”に分類されることから,神経芽腫,Ewing肉腫,リンパ腫など,ほかの小児期に発生する小円形細胞型腫瘍との鑑別が困難なことがある.
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