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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻13号

1993年12月発行

研究

成人病検診で見いだされた高GGT血症の一家系

著者: 田山順一1 岩渕やよい1 小松正孝2 原博子2 中田義隆2 桑克彦3

所属機関: 1筑波メディカルセンター病院臨床検査科 2筑波総合健診センター 3筑波大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1397 - P.1400

文献概要

 成人病検診で血清γ-グルタミルトランスフェラーゼ(GGT, EC2.3.2.2)のみが異常高値を示し,臨床的にはなんらの異常も認めない健常者(42歳,男性)を見いだした,3世代の家系検索の結果,母親および子供2人に同様な高GGT血症がみられた.この子供2人にはなんらの臨床的異常は認められなかった.また,発端者の血清GGTサイズは50kDaと低分子型であり,このGGTは尿中にも排泄されていた.これらの知見は,本一家系にみられた高GGT血症が遺伝性の変異であることを強く示唆するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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