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文献概要
今月の主題 プリン体代謝とその異常 病態
APRT欠損症
著者: 鎌谷直之1
所属機関: 1東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター
ページ範囲:P.287 - P.289
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アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(adenine phosphoribosyltransferase;APRT)はプリン代謝の酵素であり,アデニンをPRPPの存在下でAMPに変換する1).その欠損症は常染色体性劣性の遺伝病をきたす.ホモ接合体は尿路結石症,腎発育不全,慢性腎不全などの症状を呈する.適切な治療で疾患の進行が防げるため,正しく診断することが重要である.本疾患は特に日本人に多く報告されており1),日本人では最も頻度の高い病因遺伝子の分布を示す.
アデニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(adenine phosphoribosyltransferase;APRT)はプリン代謝の酵素であり,アデニンをPRPPの存在下でAMPに変換する1).その欠損症は常染色体性劣性の遺伝病をきたす.ホモ接合体は尿路結石症,腎発育不全,慢性腎不全などの症状を呈する.適切な治療で疾患の進行が防げるため,正しく診断することが重要である.本疾患は特に日本人に多く報告されており1),日本人では最も頻度の高い病因遺伝子の分布を示す.
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