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文献詳細

雑誌文献

臨床検査37巻3号

1993年03月発行

文献概要

TOPICS

胎児性脳特異蛋白GP68

著者: 秋元治朗1

所属機関: 1東京医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.299 - P.300

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1.はじめに
 癌化に伴う胎児性形質の再発現という概念が普及し,いわゆる癌胎児性抗原が悪性形質のマーカーとして癌の臨床に重要なものとなっている.中枢神経系腫瘍のなかにも悪性腫瘍としての臨床像を呈するものが多いが,まだ有用な胎児性抗原は見いだされていない.
 GP68蛋白は,マウス脳において胎生11日から14日の間にのみ特異的に発現する,分子量68kDAのシアロ糖蛋白である1).この蛋白に対する抗血清を作製し,脳腫瘍における胎児性蛋白の発現有無を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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